ドラマ『スーパーナチュラル』シーズン2の感想 – リンダ・ブレア!!!

スーパーナチュラル シーズン2
出典:imdb
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作品データ

原題:Supernatural (season 2)
監督:キム・マナーズ、ロバート・シンガー、他
出演:ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ、リンダ・ブレア
制作:2006年、アメリカ

あらすじ(ネタバレなし)

ディーンとサムは悪霊や妖怪と戦うハンター兄弟である。たまに仲間のハンターたちの助けを借りたりして、大ボスの悪魔ともちょくちょく戦いつつ、今日も超常現象を解決するため、アメリカ全土をあちこち飛び回っている。ちょっと心配なのは、前シーズンでお父さんが死の直前にディーンに漏らしたサムのこと・・・。

『スーパーナチュラル』シーズン2の感想

とにかくシーズン1の感想に書いたように、私はこのドラマ、ダメなのだ。
さっぱりおもしろいと感じない。

見た映像作品は必ずこのブログに感想を書く、と心に決めているので、仕方なく感想を書くのだが、酷評のために1記事もうけて駄文を綴るのはちょっと気が引ける。

とはいえこのシーズン2、シーズン1よりは少しだけ楽しめた。

おもしろかったのが第3話の『吸血鬼(Bloodlust)』。
シーズン1・2すべてのエピソードを通して、私が唯一おもしろいと思ったエピソードがこれ。
ストーリーにちょっとだけひねりがあったし、縛られた吸血鬼の女性が血を一滴垂らされ、欲求を抑えきれなくなって吸血鬼としての本性を思わずさらけ出してしまうシーンは素晴らしかった。
こういうひねったストーリー展開と、味のあるシーンがもっとあれば、そこそこいいドラマになるのにな。

スーパーナチュラル シーズン2

唯一おもしろかったエピソード『吸血鬼』(出典:imdb

あと、おもしろかったわけじゃないけど、見てよかったと思ったのは、第7話の『容疑者(The Usual Suspects)』。
ラストシーンで、女刑事を演じていたのがかのリンダ・ブレアだと初めて気がついて、ショックを受けた。
昔あれほどファンだったのに、ラストシーンまで気がつかなかったとは!

スーパーナチュラル シーズン2

もう二度と見失うまい、リンダ・ブレア様(出典:imdb

リンダ・ブレアは名作ホラー『エクソシスト』で一躍有名になったが、その後、数々のスキャンダルでマイナー女優に転落、アングラなホラーや女囚ものばかりに出演するようになってしまったのだが、どういうわけか彼女の出演する映画は傑作ばかり。
かの『エルム街の悪夢』のウェス・クレーブン監督のテレビ映画『戦慄の夏』や、殺人鬼映画の良作『ヘルナイト』、『エマニュエル夫人』のシルビア・クリステルと共演した女囚ものの傑作『レッド・ヒート』など、骨太のカルト映画がてんこ盛りだ。
世に「カルト女優」と呼ばれる人物で、リンダ・ブレアほど心に残る名作を多く残してくれた人物が他にいるであろうか。

大学時代、リンダ・ブレアを探してはレンタルビデオ屋の隅っこを漁っていたのを昨日のように思い出す。
アメリカでマニアの友人から数ドルで譲り受けた彼女のサイン入りブロマイドは私の一生の宝物だ。

そんな私が、いくらリンダ・ブレアの映画をここ20年ばかしご無沙汰だったとはいえ、彼女が出演しているドラマを何十分も見ていて、最後まで本人だと気がつかなかったとは。
改めて第7話を最初から見直してみると、どこからどう見てもリンダ・ブレアにしか見えない。
これでなんで気がつかなかったのか不思議だ。

↓ここから先はネタバレあり↓

それからもうひとつ、シーズン2のよかった点は、最終話のラスト。
あそこでお父さんが出てくるとは思わなかった。

ついに悪魔が倒され、その代わり無数の死霊たちが世に放たれる、というラストもシーズンの区切りとしてはスッキリしていて好感がもてる。

褒めるところと言ったらそれくらいかなあ。

最後に最大の問題点に言及しておきたい。

この『スーパーナチュラル』を見て、私のなかで「嫌いなアメリカのドラマ」の法則が明らかになった。
どうも私は無駄な喧嘩や言い合いのあるドラマが気に入らないのだ。
『LOST』や『ウォーキング・デッド』など、どれも同じ理由で好きになれなかった。
例えば私の好きなドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』なんて、喧嘩や言い合いがあってもちゃんとその自然な成り行きがある。
この『スーパーナチュラル』なんかはだいたい毎回「またそこでいちいち喧嘩はじめんなよ」と言いたくなるシーンがある。

次はシーズン3だけど、おもしろくなるかなあ。

評価

第3話とリンダ・ブレアの登場に。
★★★★★

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