映画『ユダヤ人だらけ』皮肉たっぷり反・反ユダヤ主義コメディ

ユダヤ人だらけ
出典:imdb
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作品データ

原題:Ils sont partout
監督:イヴァン・アタル
脚本:イヴァン・アタル
出演:イヴァン・アタル、シャルロット・ゲンスブール
制作:2016年、フランス

あらすじ(ネタバレなし)

フランスの現代社会でユダヤ人として生きることについて、精神科医を相手に語るイヴァンを中心に、フランスで生きる様々なユダヤ人たちの生き様を描く。

『ユダヤ人だらけ』の感想

フランスの反ユダヤ主義を皮肉ったコメディ。
テーマはそれほど興味がなく、とくにおもしろそうな映画とも思えず、たまにはシャルロット・ゲンスブールを見たいな、というだけの気持ちで見た。

ところがこれが意外と拾い物。
けっこう笑えた。

オムニバスっぽく短いエピソードの寄せ集めだが、ひとつひとつそれなりに考えられていて、捨てエピソード的なものがほとんどない。
後の方になってゆくにつれてだんだん荒唐無稽なお話しが増えてゆくところがいい。

テーマどおり反ユダヤ主義というものを様々な角度から皮肉っている。
ユダヤ人の血をひくシャルロットを非ユダヤ人の役で使っているのはユーモアなのだろうか。
養育費を滞納しているユダヤ人の元ダンナに、シャルロットが「わたしの知り合いで貧乏なユダヤ人はアンタだけよ! よりによって!」と罵倒するシーンはおかしくてしょうがなかった。

原題は『Ils sont partout(奴らはそこら中にいる)』。

評価

フランスのコメディとしては上々の出来。
★★★★★

Good Movie 認定

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