映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の感想 – 映像は楽しいけどストーリーは・・・

ヴァレリアン 千の惑星の救世主
出典:imdb
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作品データ

原題:Valérian et la Cité des mille planètes
監督:リュック・ベッソン
原作:ピエール・クリスタン、ジャン=クロード・メジエール
脚本:リュック・ベッソン
出演:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、イーサン・ホーク、ハービー・ハンコック、クリス・ウー、ルトガー・ハウアー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
制作:2018年、フランス

あらすじ(ネタバレなし)

西暦2740年、千の惑星の都市「アルファ宇宙ステーション」の連邦捜査官ヴァレリアンとその相棒ローレリーヌは任務で惑星キリアンへと向かう。

旅の途中、ヴァレリアンは惑星ミールに住むヒューマノイド型種族が、巨大な宇宙船の墜落で滅亡する夢を見る。

二人は惑星キリアンで、ヴァレリアンが夢で見た小型生物の形態をしたコンバーターとパールを手に入れる。

アルファに戻った二人は、サミットに出席する司令官のフィリットを護衛する。
サミットはヴァレリアンが夢に見たヒューマノイドに襲撃され、フィリットは誘拐される。

ヴァレリアンは誘拐犯を追跡する途中で行方不明になる。

ローレリーヌは上官であるオクト=バー将軍の命令に背き、ヴァレリアンを捜索して発見する。

ヴァレリアンとローレリーヌはヒューマノイドたちと会い、すべてを知らされるのだった。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の感想

予告編を見てこれはめっちゃ楽しそう(映像が)と思って見たくなった作品。

確かに映像はそれかりに楽しかった。
見たこともないような異星の風景や宇宙人たち。
ついでに最初のほうでいきなり老けたルトガー・ハウアーが出てきてびっくり。

とまあ、ただ映像を見ているだけで楽しい!

・・・と思っていられたのはまあ3分の2くらいまでかな。

その後はストーリーの凡庸さが際立ってきてイマイチだった。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

とにかく映像はとても楽しい(出典:imdb

映像以外でよかったのは最初のほう、ヒロインの気がやたら強くて、主人公のヴァレリアンがちょっと情けない感じのキャラ設定。

ところが後半、ヒロインが弱いところを見せはじめ、それに対してヴァレリアンが男っぷりをみせる展開になってくる。
最初の関係性のまま最後までいってくれたら新しい感じでよかったのに、普通になっちゃった、とこれもガッカリ。

「普通で悪い」とは言わないけど、「ちょっと違った感じでイイな」と思っていたから、よくある普通のツンデレ・ヒロインの流れになったからテンションが落ちたのだ。
関係性は固定で、別の側面でキャラを発展させることなどいくらでも出来よう。

キャラの凡庸化に象徴されるように、ストーリーもめくるめく映像で期待持たせた分、最後の方のありきたりな流れがかなりアダになった。
悪いストーリーじゃないけど、いろんな武器や乗り物や変換器だとかバーチャル装置だとか、アイテムに凝ってるだけに、本筋の月並みさはかなり浮き立っている。

冒頭に流れるデビッド・ボウイの名曲が、映画の出来の軽さに対して役不足。

楽しいことは楽しい。

評価

そこそこ楽しんだから悩むけど、「見ても見なくてもいい感」の激しさでやっぱりこの評価が妥当かな。
★★★★★

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