作品データ
監督：上村泰
脚本：岩井秀人
出演：新谷真弓、美山加恋
制作：2018年、日本
あらすじ（ネタバレなし）
モヤモヤした日常を送る高校生・河本カナの前に、嵐のごとく登場したハル子。その時、カナの額から突如としてお花が生えてくる。力を手に入れたカナは、煙を吐きながら街を破壊していくアイロンに立ち向かうが…。
『フリクリ オルタナ』の感想
先に「プログレ」のほうを鑑賞済み。
ここにきて「プログレ」と「オルタナ」ってそういうことか、と合点がいった。
いわゆる、オリジナルのフリクリを支点として、プログレ＝進化形（いわゆる続編）、オルタナ＝変則形（スピンオフ的前日譚）、ということなのだ。
まんまだけど。
ネットであちこちレビューを見たら、このオルタナ、ずいぶん評判が悪い。
プログレよりはるかに悪い。
えっ、オルタナってプログレより酷いんだ、と軽く衝撃を受けた。
プログレはお世辞にもいい作品とはいえなかったからな。
そんな感じでまず第１話を見た。
これが、なかなかおもしろかった。
しかし残念な出来だった『プログレ』も第１話だけはおもしろかったからまだ楽観できない。
レビューに左右されてるわけじゃないが、やっぱりめちゃくちゃ評判悪いわけだし。
そんな感じで第２話を見てみた。
おもしろかった。
しかし、おもしろいことはおもしろいのだが、このオルタナ、本来のフリクリとはまったく別モノとしてのおもしろさである。
出典：imdb
なんとなく、プログレを先に見ていたのがよかったんじゃないかと思えてきた。
最初にオルタナを見ていたら「こんなのフリクリじゃない！」と怒っただろう。
下手にオリジナルのフリクリと「同じノリを追求してカラぶった」プログレを見た後だから、「出来んなら最初から別モノ目指して正解」という印象になっているんじゃなかろうか。
と、自己分析してみる。
で、この自己分析は当たっていたようで、第３話以降、すっかりつまらなくなってしまった。
基本的にこのオルタナ、出来が悪い。
別モノとして「これはこれで……」と前向きに見れたのは第２話までが限界だったのだ。
問題は、たまに派手なアクションや展開があるにはあるものの、全体的に淡々として凡庸すぎることだ。
最終話のクライマックスもカタルシス、ゼロ。
あと中盤からいやにクサいセリフや会話のやり取りが多すぎると思っていたが、それは最終回で最高の異臭へと発展する。
やっぱりこの脚本家のダイアローグのセンスは最悪だったんだなと腑に落ちた。
それにキャラクターも破綻している。
いつもクールだったハル子さんが困りすぎ。
見損なったぜ。
評価
最悪のレビューは事実だった。やっぱり駄作です。
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