映画『メダリオン』の感想 – ダメダコリャ

ジャッキー・チェンが主演のアクション映画『メダリオン』
出典:imdb
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作品データ

原題:The Medallion
監督:ゴードン・チャン
脚本:アルフレッド・チョン、ゴードン・チャン、ポール・ウィーラー、ベネット・ジョシュア・ダヴリン、ベイ・ローガン
出演:ジャッキー・チェン、クレア・フォーラニ、リー・エヴァンス、ジュリアン・サンズ、、クリスティ・チュン
音楽:エイドリアン・リー
制作:2003年、香港・アメリカ

あらすじ(ネタバレなし)

香港の刑事エディはインターポール捜査官アーサーと協力し、闇の組織・スネークヘッドを操作していた。
スネークヘッドのボスは、謎の中国人少年を誘拐しようとしていた。
少年は中国古代から伝わる不思議な力を宿した聖なるメダルを持っていた。

『メダリオン』の感想

見はじめてすぐ気になるのは、ワイヤー・アクションがあること。
倒れかかっている自転車を踏み越えるシーンとか、本来のジャッキー・チェン映画だったら力技で成功するまで何十回も撮り直すだろうと思われるところで、不届きにも小細工を弄している。

普通のアクションも、納得のいくアクションが撮れるまで何度も撮り直した形跡が薄いシーンが目に付く。

それでも最後まで見ると、この煮え切らない前半のアクションシーンが一番おもしろかったという・・・。

中盤で主役のジャッキー・チェンが死んでしまうという衝撃の展開。

これはインド映画か!?(いきなり主役が途中で死ぬというのはインド映画だけでは定番)と思ったが、死体のジャッキー・チェンの喉が動いてるとか、ここも割とズサンな演出ぶり。

蘇ったジャッキー・チェンには超人パワーがそなわっているという展開だが、しかし超人パワーの表現もあまりうまくない。

ただでさえジャッキー・チェンらしからぬワイヤー・アクションを使っていたところにきて、後半はさらにヘタクソな特撮が加わるという、もうどうしょもない落ち込みよう。

もう完全に駄作決定。

クライマックスも酷い。

超人パワーがあって、超高速で階段を駆け降りた直後に、バイクに乗るというテンション下げ下げ表現があったりと、クソにクソを上塗りしてゆく展開。

ひとつだけよかったのは、ジャッキー・チェンの相棒のアーサーの奥さんのオーラが半端なく、美貌だけでも他のキャストを喰いまくりだと思ってたら、クライマックスでいきなりめちゃくちゃカッコよくアクションまでやりだす。

かなりダメな映画だけど、この子でかなり助かってたぞこの映画。
(よく見たらこの子、チャウ・シンチーの『最強の出前人』のヒロインやった女優さんだな)

アクション映画『メダリオン』に出演しているクリスティ・チュン

ある意味ジャッキー・チェンより大活躍だったクリスティ・チュン(出典:imdb

それにしても、ジャッキー・チェン映画でこのクオリティはかなりヤバい。

この次の年にジャッキー・チェンは本領発揮の『香港国際警察/NEW POLICE STORY』という大傑作を撮ってるので、完全リベンジを果たしたと言うところか。

まあこんなヒドい映画を撮った後じゃあ、気合が入るのも当然だよなあ。

評価

まさかの2記事連続BAD MOVIE認定!
★★★★

Bad Movie

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