作品データ
原題:A計劃續集
監督:ジャッキー・チェン
脚本:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン、マギー・チャン
制作:1987年、香港
あらすじ(ネタバレなし)
20世紀初頭、犯罪多発区である西地区を管轄する警察署長のチャンは暗黒街のボスと結託して権力をふるっていた。その無法ぶりに頭を悩ませた警察局長は前作で海賊の討伐に貢献した水上警察のドラゴンを新署長に任命する。ドラゴンは犯罪組織の一掃に成功するが、チャンはドラゴンに恨みを抱き、様々な攻撃を仕掛けてくるのであった。一方、前作でドラゴンに討伐された海賊の残党までもがドラゴンを狙っていた。
『プロジェクトA2 史上最大の標的』の感想
35年ぶりの鑑賞。
当時はジャッキー・チェンの最高傑作として話題になった。
80年代半ばに香港旅行にいったとき、知り合った中国人の方が「ジャッキー・チェンは日本では大人気ですが、こちら中国ではあまり人気がないんですよ。なんでかって? カンフーがヘタだから」と少しバカにしたような顔で笑っていた。
ところがその数年後、この『プロジェクトA2』が公開された直後、別の中国人の知り合いが「今度のジャッキー・チェンの新作はスゴイよ! こちらでも大評判だよ!」と熱っぽく叫んでいた。
いわゆるこの『プロジェクトA2』は、日本と比べて本土ではイマイチ人気がなかったジャッキーが、中国での人気も不動のものとした記念すべき作品、というのが私のこの映画に長らくもっていた認識だった(事実とは若干ズレがあると思われる)。
あと、それまでのジャッキー・チェン映画のヒロインが勢ぞろいする、みたいなことでも話題になっていたと記憶している(実際はそれほどしてないんだけど)。
今にしてみると純粋なカンフーが少なく、ドタバタやコメディ要素が多すぎで、これより上のジャッキー作品はたくさんあるなという印象だったが、それでもこれがジャッキー・チェンの数ある傑作のひとつであることに変わりはない。
当時も今回も、やはりあのラスボスと手錠で繋がったまま海賊たちとドタバタするシーンが一番おもしろかった。
クライマックスは鳥かごや醤油製造機など、いつになくアイテム盛りだくさんで楽しい。
評価
凝りに凝ったアクションと笑いでパート1と同じくらい私はこちらも好き。
★★★★★
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