映画『奇蹟／ミラクル』ジャッキー・チェンがギャング映画に挑戦

作品データ
あらすじ（ネタバレなし）
『奇蹟／ミラクル』の感想
評価

作品データ

原題：奇蹟
監督：ジャッキー・チェン
脚本：エドワード・タン、ジャッキー・チェン
出演：ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ
制作：1989年、香港

あらすじ（ネタバレなし）

20世紀初頭の香港。田舎から職探しに出てきた青年コウは、詐欺にあい全財産を騙しとられる。路頭に迷うコウだが、貧しい花売りの老婆から一輪の花を買ってから、不思議な幸運に恵まれるようになる。ギャングのボスを助けたことがきっかけで、後継者に指名され、ギャングのボスに祭り上げられる。部下には慕われ、事業は大成功。美しい歌手の恋人もできた。コウはお礼に花売りの老婆を訪ねるが、老婆はあることで困っていた。コウは恩返しに老婆を助けようと一生懸命になる。

『奇蹟／ミラクル』の感想

毎回、新しい趣向を考えてくるジャッキー・チェンが、この映画で挑戦したのはギャング映画。
ギャング映画といっても『ゴッドファーザー』みたいな硬派なものではなく、どちらかというと『ダウンタウン物語』みたいな軽い雰囲気。
（しかし英題は『広東ゴッドファーザー [Canton God Father] 』だったりする）

盛り上がりそうなところでツボを外していたり、折角おもしろくなりそうなところを省略していたり、退屈なシーンが多かったり、演出や語り口には少し問題がある。
おまけに尺が２時間以上もあって、そんな長いところまで無駄にギャング映画することないのに、と思う。

と、残念なところはちょっとあるが、クライマックスのアクションは楽しくてスカッとした。
しかも今回のアクションは笑える部分が多くて、ちょっとコント風。

いつものジャッキー・チェン映画みたいに、多少途中経過に問題があっても、クライマックスで帳消し！となるので、とりあえずダラダラ見ていけば最後はホクホク見終われる映画だから、これはこれでよかった。