映画『ラッシュアワー3』の感想 – ジャッキーに真田広之で三割増し

ラッシュアワー3
出典:imdb
この記事は約3分で読めます。

作品データ

原題:Rush Hour 3
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之、工藤夕貴、イヴァン・アタル、ロマン・ポランスキー
制作:2007年、アメリカ

あらすじ(ネタバレなし)

ハン大使が何者かに狙撃された。警護にあたっていたリーが追うと、犯人は幼いころ孤児院で兄弟同然に育ったケンジだった。
ハンは一命をとりとめたが、今度は娘のスーヤンが襲われる。
リーとカーターは殺し屋を捕まえ、尋問の末、フランスに手掛かりがあることを突き止め、一路パリへと向かう。
フランスでは中国マフィアと、そこの幹部であるケンジとの対決が待っていた。

『ラッシュアワー3』の感想

パート2まではビデオ発売当時にレンタルで見ていたが、そういえば3まであったっけ、と気が付いて、今ごろだが見てみることにした。
パート2まではもう内容が覚えていないくらい、印象に残らなかった。
あまりおもしろくなかった、と思ったことだけは覚えている。

せっかくジャッキー・チェンが出ているんだから、アメリカのアクション映画に香港アクションの醍醐味をプラスしたような出来になっていたらよかったんだけど。
よくあるアメリカの2人組の刑事ものアクションとしてはかなり凡庸な出来。
だから香港アクションを薄めたみたいな印象にしかなっていない。

キャストだけは豪華で、最初の方でいきなりロマン・ポランスキーがチョイ役で出てきてびっくりしたかと思ったら、工藤夕貴や真田広之まで出演していた。

思えば中学生の頃。ジャッキー・チェンのファンであり、同時期に工藤夕貴のファンでもあった私が、その35年後にふたりのカンフー・バトルをアメリカ映画で見るときがくるなんて、ウルトラC級の想像力があっても思い至らなかったであろう。
しかし今の私には「あ。工藤夕貴だ。あ、ジャッキー・チェンとカンフーで戦ってる。へー」程度のインパクトしかない。
時代はなんでもありになったのだ。

ドナルド・トランプがアメリカの大統領になるとか。
全日本プロレスのメインで船木誠勝と鈴木みのるがシングルで闘うとか。
昭和の時代では想像もできなかったようなことが世界で起きまくっている昨今。
たかがジャッキー・チェンと工藤夕貴のカンフーごときで驚く感性はとうに失われてしまったのかもしれない。

ラッシュアワー3

真田広之、最高でした。(出典:imdb

で、キャストでは圧倒的に真田広之がよかった。
英語うまい!

しかも、英語でちゃんと味のあるセリフまわしや演技をしている。
今の彼なら、タランティーノの映画に出ても千葉真一みたいに浮いたりしいだろう。
もともとアクションスターなんだから、殺陣のテクニックも抜群で、ジャッキー・チェンと戦っていても動きにぜんぜん見劣りがない。
クライマックスのエッフェル塔のシーンは真田広之の活躍でおもしろさ3割増、という感じ。

それに建物や小道具や家具(?)のアクションへの介入がこのシリーズで一番、ジャッキー・チェンのアクションぽかった。

途中はつまらなかったが、真田広之の活躍と香港アクションらしさで、クライマックスはけっこうイケた。

評価

見所はクライマックスだけだけど、このパート3、『ラッシュアワー』シリーズで一番おもしろかったかもしれない。
★★★★★

Good Movie 認定

コメント

タイトルとURLをコピーしました