作品データ
監督:中島丈、岡田義之
脚本:佐藤大、近藤司
出演:鈴木達央、佐藤利奈、朝井彩加、中田譲治
音楽:MONACA
制作:2020年、日本
あらすじ(ネタバレなし)
からだを入れ替えて永遠に生きられる技術が実用化されている近未来。
タケシ・コヴァッチは水本組の彫師ホリーの護衛をすることになるが、ホリーは水本組の後継者に関わるトラブルの鍵を握っていて、謎の忍者軍団に命を狙われていた。
そこにホリーを追っているCTAC隊員のジーナがからんでくる。
タケシはジーナと共闘して忍者軍団を撃退しつつ、水本組の謎に迫ってゆく。
『オルタード・カーボン: リスリーブド』の感想
これは『オルタード・カーボン』というアメリカのテレビドラマの前日談を日本のアニメ作家が製作したものらしい。
そんなことは何も知らないで見た。
しかしストーリーも設定も単純なのでとくにドラマを見ていなくてもわからなくなることはない。
はじまって、
いきなりブレードランナーみたいな都市、
アキラみたいな音楽、
続いて攻殻機動隊みたいな音楽、
出てきた主人公の男は承太郎みたいな雰囲気で、
女のほうは草薙素子みたい。
・・・なんだこの既視感の大洪水は。
あと検索して知ったのだが、私はそのゲーム知らないんだけど、『龍が如く』ってのにも似てるらしい。
設定もふくめて新鮮味がなく、テンション低かったけど、アクションがおもしろいので最後まで見ちゃった。
↓ここから先はネタバレあり↓
敵のザコ軍がそこそこ強くて、侍の鎧みたいな姿をしているかと思ったら、味方の防衛兵器に機関銃みたいなのから無数の矢が出てくるみたいなのがあって、矢が刺さりまくりの落武者みたいな構図にピタリとハマるアクションのビジュアルなんかはちょっと「おおっ」と楽しかった。
多分このドラマを見た人の九割くらいの方に同意してもらえると思うんだけど、ベストキャラクターはオウガイさん。
からだを入れ替えて永遠に生きられる技術が実用化されている近未来が舞台で、この設定を活かす形で、最後はガラが同じまま敵が逆転するというアイデアがあった。
ここはちょっとよかったかな。
最後のバトルは泥臭い肉弾戦で、『紅の豚』とか持ち出すまでもなく、既視感のダメ押し。
見終わって、最後のクレジットを見てびっくり。
私が以前に監督した映画の主演俳優さんがスタッフのひとりに関わってた。
そう思ってよく考えたら、私の映画とまるきり同じカットがひとつあったな。
さらに、別の私の映画とラストのセリフがまったく同じだ。
偶然にしちゃあ出来すぎてるが、ま、この既視感は許す。
評価
ストーリーは可もなくだけど、アクションがよかったので、楽しめました。
★★★★★
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