映画『シャークネード』の感想 – 観客まで道連れかっ

シャークネード
出典:imdb
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作品データ

原題:Sharknado
監督:アンソニー・C・フェランテ
脚本:サンダー・レヴィン
出演:アイアン・ジーリング、タラ・リード、ジョン・ハード
制作:2013年、アメリカ

あらすじ(ネタバレなし)

台風が海からサメたちをすくいあげ、ロサンゼルスへと連れてきた!
ロサンゼルスの市民たちは、空から襲ってくるサメたちに脅かされる。
海辺でライフガードをしているフィンは、家族を守るため、宙を舞うサメとの戦いに挑んでゆく。

『シャークネード』の感想

サメが台風で吹き飛ばされ、地上の人たちを襲ってくるという、アイデア勝ちの映画。
さすがにこの発想は今まで無かったな。

もともとテレビ映画だったが、どういうわけか日本ではウケて、ついに2018年に製作された完結編は、日本限定で劇場公開までされたそうな。

だいたい台風で吹き飛ばされて海から切り離された時点でサメだってもうじき死亡確定なんだから、断末魔のサメによる道連れパニック映画というこの投げっぱなしのいい加減な設定がヒットの理由かもしれない。

それにしてもサメたち、初めて空を飛んだわりには空中戦、妙に上手いな。
空からまっしぐらに飛んできて、人間の頭や胴体にガブリ。
百発百中の妙技である。
実は過去に何度か台風で飛ばされた経験があるのかもしれない。

まあそんなわけで、設定と予告編だけはおもしろい。
映画そのものは絶望的につまらない

『悪魔の毒毒モンスター』とかハーシェル・ゴードン・ルイスの映画とか『プラン9・フロム・アウタースペース』とか『妖怪巨大女』とか、数々のクズ映画を見て育った私でも、流石にこれはつまらなかった。
『ミミズバーガー』『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』並みのつまらなさ。

CGがヘタすぎ。
というより、いい加減すぎる。
この映画を見て「チープである」ことと「手を抜いただけ」の違いを初めて認識した。
素人でもこれよりマシなCGやる人いそうだ。

この手のクズバカホラーとしては日本の『東京残酷警察』なんかの方がまだはるかにあの頃のトロマとかエド・ウッドなんかの精神を受け継いでいる気がする。

海外のレビュー見ると、この映画がウケてるの日本だけっぽいね。
こういうクズを前向きに楽しめる寛大な自分が好き、みたいな人が多いのかしら。

ルイスの『ゴア・ゴア・ガールズ』でも見て口直ししたい。

評価

こんな評価も制作者の耳には称賛とでしか届かないのであろう。
★★★★

Bad Movie

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