作品データ
原題:Garfunkel and Oates
監督:フレッド・サベージ、他
脚本:リキ・リンドホーム、ケイト・ミクーチ、デニス・ニコラス、他
出演:リキ・リンドホーム、ケイト・ミクーチ
音楽:リキ・リンドホーム、ケイト・ミクーチ
制作:2014年、アメリカ
あらすじ(ネタバレなし)
コメディ・フォーク・デュオを結成しているケイトとリキの日常系ドラマ。女の子の悩みや、ライブ活動での苦労、複雑な人間関係に揉まれつつ、今日も仲良く二人は生きてゆく。
『Garfunkel and Oates』の感想
天才お下品コメディ・フォーク・デュオ、ガーファンクル & オーツの主演ドラマ。
全8話、各23分。
ドラマのタイトルも『Garfunkel and Oates』で、主演ふたりの役名もそのまんま本名のリキ・リンドホームとケイト・ミクーチ。
いわゆる自分たち自身をモデルにした架空の物語という設定の、1話完結のコメディ・ミュージカル・ドラマ。
ギャグはシュールだったり「あるあるネタ」だったりで、かなりコメディとしてもクオリティが高い。
しかも、おもしろくて笑えるだけでなく、セリフやギャグの多くが最新のアメリカのサブカルチャーをネタにしているので、けっこう現代アメリカの大衆文化の勉強にもなる。
また、毎回1曲か2曲、ガーファンクル & オーツの曲を使ったミュージカルシーンがあり、ふたりの音楽ファンにも満足な作り。
どのエピソードもおもしろかったが、一番好きなのはサタデー・ナイト・ライブのジェイソン・サデイキスが脚本を書いた(出演はしていない)第6話。
ガーファンクル & オーツには実は3人目のメンバーがいた、という設定で、マリファナでラリったまま喧嘩をするシーンが出色。
その次に好きなのはサタデー・ナイト・ライブのアビー・エリオットがポルノ女優の役でゲスト出演した第2話。
それからリキとケイトが一言もしゃべらずに男性とデートを重ねることができるか、などというバカなチャレンジをする第3話。
そしてリキとケイトがカツラを被って髪の毛の色を交換したら、社会的立場まで入れ替わってしまった、というシュールな第5話。
最終エピソードは第7話・第8話の2話連続で、ボリュームの割にはスケールも小さくてあまり笑えず、ちょっと残念。
しかしDVDコメンタリーによると、この最後のエピソードが一番現実のふたりに近いらしい。
スペシャル・ゲストも充実していて、先に挙げたアビー・エリオットをはじめ、第1話にはかの『ガンジー』のベン・キングズレー、第2話にジョン・オーツ、第6話にはアル・ヤンコビック、その他、リキとケイトの友人のコメディアンや俳優さんたちが多数出演している。
斯様に、見どころたくさんの超おすすめドラマです。
評価
こんなおもしろいドラマなのに、シーズン1で打ち切られてしまったとは残念。
★★★★★
日本未公開なので、見たい方は輸入版DVD(英語字幕あり)でどうぞ。
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