作品データ
原題:少林三十六房
監督:ラウ・カーリョン
脚本:クァン・リー
出演:リュー・チャーフィー、ロー・リエ、ユエン・シャオティエン
制作:1978年、香港
あらすじ(ネタバレなし)
明が滅ぼされ、清の支配が進む広東。
漢民族の劉裕徳は、明の復興を画策する運動に加わったことで、清軍に父を殺され、重傷を負う。
復讐を誓った劉は、少林寺の門をたたき、名を三徳と改める。
少林寺三十五房での厳しい修行がはじまった。
『少林寺三十六房』の感想
私が子供の頃にカンフー映画がブームになったが、有名な映画は必ずブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)のどれかの主演映画だった。
よく考えたらこの『少林寺三十六房』って、上記3人が主演していないのに、私の世代で唯一ポピュラーな人気を獲得したカンフー映画じゃなかろうか。
タランティーノがこの映画のファンで、主演のリュー・チャーフィーを『キル・ビル』に起用したくらいだから、今見たらどんな傑作なのかと思って、改めて見てみた。
結果は……うーむ。
最初のほうはちょっと退屈だな。
カンフーもやっぱりジャッキー・チェンなどと比べるとキレがない。
リュー・チャーフィーのからだも、筋肉のつき方とか、あまりカッコよくない。
三節棍の動きもあまり強そうじゃないし……。
という感じで、思ったより盛り上がらなかった。
やっぱりこの映画のキモは少林寺でのバラエティに富んだ修行シーン。
そして、クライマックスでその修行ひとつひとつがすべて役に立ってゆくところが一番おもしろい。
まあ、それだけでも見る価値はある。
評価
ジャッキー・チェンの『少林寺木人拳』と同じくらいは好きかな。
★★★★★
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