映画『フェリスはある朝突然に』フェリスの人生なめた1日の物語

フェリスはある朝突然に
出典:imdb
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作品データ

原題:Ferris Bueller’s Day Off
監督:ジョン・ヒューズ
脚本:ジョン・ヒューズ
出演:マシュー・ブロデリック、ミア・サラ、アラン・ラック、ジェニファー・グレイ
制作:1986年、アメリカ

あらすじ(ネタバレなし)

シカゴの郊外に住む高校3年生のフェリス・ビューラーは仮病で学校を休む。両親は騙されたが、妹のジーニーは疑っている。フェリスは恋人のスローンと親友のキャメロンを連れ出し、シカゴの街に繰り出す。

『フェリスはある朝突然に』の感想

フェリスが高校を仮病を使ってサボる、というだけのお話し。
原題は「フェリス・ビューラーの休日(Ferris Bueller’s Day Off)」なのに、邦題は「ある朝突然に」なんて無駄に意味深な言い回しになっているところが力が抜けるというか、好きではない。

序盤でフェリスがカメラにむかってしゃべる一連のシーンがいちばんおもしろかった。
学校をサボってシカゴの街をぶらぶらするくだりは退屈。
むしろその合間に挿入される、フェリスと違っていつも貧乏くじを引いてしまう真面目な妹の存在はそこそこおかしかった。
ちなみにこの妹さん、雰囲気的に姉っぽい。姉という設定のほうがよかったんじゃないかしら。(私は最後まで姉だと思って見ていた)

フェリスのサボりはスカッとするようなハメの外し方とは言い難く、つまらない無茶をやってただ運がいいだけ、みたいな印象が強い。
こういう印象になっちゃうってことは、フェリスというキャラを魅力的に描くことに失敗しているのと、ハメの外し方に工夫がイマイチ足りない、ということなんじゃないかと思う。

そんな感じで、コメディなのにあまり楽しくなく、笑えないところにきて、しまいには本当に笑えない事態にまで発展してしまう。
それでいて、「まあいいや、大丈夫だよ」なノリで締めくくってしまうバランスの悪さがまた気持ち悪い。
あれで若者の決意みたいなものを表現したつもりみたいだからシラケる。

マイケル・J・フォックス主演の同じ時期の映画『摩天楼はバラ色に』で使われていたものと同じ音楽がテーマ曲になっていて、80年代を感じた。

評価

運がよくても彼みたいにはなりたくないもんだ。
★★★★★


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