作品データ
原題:重案組
監督:カーク・ウォン
脚本:チュン・ティンナム、チャン・マンキョン
出演:ジャッキー・チェン、ケント・チェン、ロー・カーイン
制作:1993年、香港
あらすじ(ネタバレなし)
香港警察の犯罪捜査担当「重案組」の刑事エディは、任務で犯人を射殺してしまい、カウンセリングを受けている。カウンセラーからのアドバイスや休養勧告を無視し、彼は不動産王ウォン・ヤッフェイの護衛を任される。ところが警察の情報が漏洩し、ヤッフェイは誘拐されてしまう。エディは自らの能力の限界や仲間の犠牲に苦悩しつつ、犯人を追ってゆく。
『新ポリス・ストーリー』の感想
冒頭からあまりにもひどい出来で、駄作の臭いがぷんぷん。
出来が悪いだけでなく、ジャッキー・チェンの吹き替えの声もヘン。
あまりにもつまらないので早送りしようと思ったが、ストーリーのテンポがめちゃくちゃ早いので、早送りする隙もない。
逆にこれだけテンポよくストーリーを前に進めて飽きさせるって、どんだけヘタだよとつっこみたくなる。
アクション・シーンが少ない上に、アップ主体のカメラワークなので、ジャッキー・チェンの動きの良さが出ていない。
前にジャッキー・チェンはインタビューで、こういうハリウッド的な、アップ主体のカメラワークを否定していなかったっけ。
アクションの質そのものは高いから、つくづくカメラワークのダメさが気になる。
そんな感じであくびを数十回こらえながら見ていくと、ラスト35分はめちゃくちゃおもしろくなった。
相変わらずカメラワークは気になるが、それでもなかなかどうして、ジャッキー・チェンの高潔さあふれる態度にのせて、スカッとするアクションと爆発がたたみかけてくる。
厳しい修行に耐えたら最後はご褒美が待っている、みたいな映画だった。
エンドクレジットのテロップを見たら、なんとこれって実話を基にしてるんだそうだ。
監督の技量(冒頭40分)だけで言ったら凡作だけど、愛すべきジャッキー・チェンの雄姿(ラスト35分)に感動したので好評価。
評価
わりとオススメです、この映画。
★★★★★
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