『パンダコパンダ』&『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』の感想

パンダコパンダ
出典:imdb
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作品データ

演出:高畑勲
原案:宮崎駿
脚本:宮崎駿
出演:杉山佳寿子、熊倉一雄、太田淑子、山田康雄
音楽:佐藤允彦
制作:1972 & 1973年、日本

あらすじ(ネタバレなし)

小学生のミミ子がひとり暮らしをすることになった。
家に帰ってくると、パンダの親子がいた。
パパパンダはミミ子のパパになり、同時にミミ子は子パンダのママになることに。

アニメ『パンダコパンダ』シリーズの感想

友人に『鬼滅の刃』ってアニメがいい、と言われて見はじめたら、あまりにもクソなセリフと映像の連続に第1話の10分でギブアップ。「助かった・・・雪で。すべったのも雪だけど」とか、こんなクソなセリフをしゃべるアニメがいい作品なわけあるか。(しかし後日、その友人があまりにも強く続きを見ろと勧めるので、また見はじめた。感想は後日)

とにかく『鬼滅の刃』の最初があまりにもクソだったので、口直しにいいアニメはないかなあ、とNetflixのリストを開いたら、この『パンダコパンダ』が目に止まった。

ずいぶん前にVHSのビデオで見たけど、もう内容忘れてるし、高畑&宮崎コンビの作品だから、これなら安心して見れるだろう。

そんな感じで見はじめた。

やっぱり落ち着くね。

無駄なところや稚拙なところがまったくなく、すべてがイキイキと輝いているよう。

ひとり暮らしの子供が、見知らぬ怪しい存在(しゃべるパンダ)を家に招き入れて家族にしてしまうという、現実にしたらとんでもないタブーの連続だが、シュールなおおらかさしか感じない。

すべての違和感をたったひとつのパズルのピースですべて解消してしまうような、オチが素晴らしい。

こういうのをいい作品というのだ。
とくに竹やぶがいい。

それにしてもオープニング曲は名曲だな。

つづけて続編にあたる『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』も見た。
これも同じ記事で感想書いちゃおう。

前半は「3びきのくま」みたいな話しで、ちょっと退屈。

後半は、ポニョの原点ともいえる洪水が起こってかなり楽しい。

洪水とか、天災にワクワクした子供の頃を思い出すな。

屋根から落ちて水中で紅茶を飲むとか、宮崎駿お得意のアクション演出がおもしろい。

クレジットでは演出高畑勲だけど、モチーフをなぞるとほとんど宮崎監督作品って感じ。

子供の想像力で作ってあるので、お話しはむちゃくちゃ。

若い頃は何も考えず楽しく見ていたけど、大人になった今にして見るとこの物語が、子供が書いたおばあちゃんへの手紙の形で語られている点がポイントだと思った。

どうポイントなのかは、言うだけヤボだから言わないが、わかる人だけが「そうかな?」と心のすみっこでちょっと思えばいいことだと思う。

パンダコパンダ

出典:amazon

評価

とくに竹やぶがいい(もうええて)。
★★★★★

Good Movie 認定


『パンダコパンダ』を見る
『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』を見る

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