作品データ
監督: 佐藤佐吉
脚本: 佐藤佐吉
出演: 浅川梨奈、北香那、和田聰宏、三津谷葉子
音楽: 中村巴奈重
制作: 2019年、日本
あらすじ(ネタバレなし)
養護施設で育った孤児の芽衣は、裕福な宇田家に引き取られる。
そこには同じ境遇の少女ラナが先に養子として迎えられており、二人はすぐに仲良くなる。
しかし、宇田家の事業が失敗し、夫妻は「どちらか一方しか養えない」と告げる。
これをきっかけに芽衣とラナの関係は急速に悪化し、家族の秘密や恐怖が明らかになっていく。
ある日ラナは芽衣に恐ろしい計画を提案するが、その背後には不気味な「お多福様」の影が潜んでいた。
『黒い乙女』の感想
この映画は『黒い乙女Q』と『黒い乙女A』という、2つの映画がセットで作られている。
「Q」はクエスチョン(謎)で、「A」はアンサー(答え)ということで、まず「Q」で謎が提示され、「A」でその謎が解消される構成。
当然ながら、先に「Q」を見て、次に「A」を見ることが推奨されている。
しかしネットを検索したら、「Q」よりも「A」の方を最初に見た人の方が評判が良いらしい。
それなら面白い方がいいやと思って、まず「A」を見てみた。
そしたら、本当にそれが功を奏して、面白く見れた。
これはアルフレッド・ヒッチコックがやった、「観客は謎を知っているのに、主人公たちは知らない」という状況にうまく当てはまったお陰である。
「Q」を先に見ていたら、この面白さは味わえなかったであろう。
「あの子、人殺したことあんだろ?」みたいなさりげないセリフが効いてる。
↓ここから先はネタバレあり↓

出典:amazon
内容は、おたふく様という神がかった存在の呪いに操られ、それに素直に従う子と、逆らう子のお話し。
表向きは従うラナちゃんの方がパワーが使えて強そうだけど、逆らってるメイちゃんの方が本当は強かった。
最後はメイちゃんが勝ち、ラナちゃんの弱さをあぶり出す。
しかも、メイちゃんはなんだか内面に、おたふく様より上位の特殊能力を持っていた。
結局これは魔に飼われた普通の女の子(ラナちゃん)と、魔を内に飼っている特異な女の子(メイちゃん)のお話しなのだった。
メイちゃんは魔を飼い慣らすところまではいっていないものの、やっぱり操られているだけのラナちゃんよりは底力はあるのだな。
ラナちゃんは隕石から地球を救うつもりだったのだが、実は隕石そのものがおたふく様の陰謀だった、というオチもあった。
「A」の最後でラナちゃんが死ぬのはちょっと可哀想。
評価
最後まで見るとちゃんと2人の乙女のキャラに愛着が湧いてくるところがよかった。
★★★★★



コメント