作品データ
監督:畠山守
原作:赤坂アカ
脚本:中西やすひろ、菅原雪絵
出演:古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、富田美憂
音楽:羽岡佳
制作:2019-2022年
あらすじ(ネタバレなし)
将来を期待されたエリートたちが集う名門校・秀知院学園。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになる。
そうしてかぐや様と白銀は、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げてゆく。
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の感想
めっちゃ笑える。
面白い。
原作のマンガよりも笑えるようになっていて、例えば第1話にあった、オチに登場する重要アイテムを最初に矢印で示して、伏線化させるテクニックとか、そういう演出の工夫ひとつでギャグが原作よりさらにパワーアップされている。
また、原作の1話分をテンポよく5分〜10分くらいのショートエピソードに詰め込んでいるので中身が濃い。
毎回毎回、安定して爆笑できて、全3期を通してクオリティが落ちないのが素晴らしい。
連続アニメはこうでなくてはいけない。
序盤は単発コントみたいなギャグアニメに見えるのだが、毎回その後のエピソードにつながる伏線を盛り込んでいたりして、見ているうちに、なかなかストーリー性やドラマ性にも優れたアニメであることがわかってくる。
↓ここから先はネタバレあり↓
第3期の最終話の山場はやはりキスシーン。
ひっぱるだけひっぱり、肝心の唇と唇がふれあうところは映さないという、見たら死ぬんじゃないかと思うほどの凝ったじらし演出。
実際、唯一目撃した女学生が被害者に……(あそこが一番面白かった)。
ラストシーンで会長室が映ったときは、てっきり私は、すでに数ヶ月が経っていて、伊井野ミコが会長で藤原千花が副会長、そして今ごろ白銀御行とかぐや様は海の向こうで……という光景を想像していたのだが、なんてことのない文化祭直後の一コマで、手をつなぎ合う会長とかぐやのショットで終わる。
(ちなみに原作の漫画はアニメを見終わった後で読んだ)
言われてみれば結局、会長はおびただしい数のハートの風船を捧げただけだし、かぐやはキスをしただけ。
つまりまだ、どちらも正式には告ってはいないのだ。
付き合いはじめたはいいものの、今後どちらが最初にはっきりその言葉を口にするのか……愛の戦争は継続中、といった終わり方。
原作はこの後も長いストーリーが待っているので、ぜひシーズン4の制作を期待したい。
最後に、シーズン2のエンディング曲を歌っているのが『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』の福原遥という、嬉しい驚きがあった。
これがなかなかの名曲。
名曲といえば、第1期の第3話のエンディングだけに流れる『チカっとチカ千花っ』も鬼リピ確実の大傑作。
実は私、これをYouTubeで見たのがこのアニメを見ようと思ったきっかけだったりする。
ちなみにこのアニメ版を見終わって、ついでに実写映画とミニドラマを見てみたのだが、これは忘れることにしたい。
評価
コントみたいに笑えるけれども、結構ストーリーがあって感動できて、奥が深いアニメ。
★★★★★
Amazonプライムでアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シーズン1を見る。
Amazonプライムでアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シーズン2を見る。
Amazonプライムでアニメ『OVA かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』を見る。
Amazonプライムでアニメ『かぐや様は告らせたい〜ウルトラロマンティック〜』シーズン3を見る。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~1(完全生産限定版) [DVD]
かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~1(完全生産限定版) [Blu-ray]
コメント