タバコをやめるのは難しくてツラい、とよく言われます。
それは事実です。
かくいう私も、タバコをやめようと思ってなかなかやめられず、いくら禁煙しても１時間もしないうちにタバコを買いにコンビニに走ってしまう、ということを何十回とくりかえしました。
「もう私は意思が弱いからタバコをやめるのは無理だ！ 不可能だ！」
とあるときから開き直り、
「よし、私はもう一生、タバコはやめないぞ！」
と堅〜く心に誓いました。
そんな私が、
タバコをやめようとも思わずに、
そのうえ、
我慢もせずに、
なんと、いとも簡単に
タバコを吸わないで平気になってしまった
のであります。
タバコをやめるってこんな簡単だったんだ、と驚きました。
これは万人に適用される禁煙法ではないかもしれません。
しかし、私のような意思の弱い人間でもタバコを吸わなくて平気になれたんです。
きっとこの世にはこんな簡単な方法があるって知らないだけで、知ったら実は簡単にタバコをやめられてしまう人が潜在的にたくさんいるに違いありません。
そう思い、この記事を書くことにしました。
パイプを吸うことでタバコがやめられる
ぐだぐだと過程を書いて最後に結論を書く、みたいな文章は嫌いなので、スパッと最初に結論を書いちゃいます。
タバコを簡単にやめる方法、それは
「パイプを吸いましょう」
ということです。
紙巻きたばこから、パイプ喫煙に切り替えることで、タバコは簡単にやめられるようになります。
「なんだそりゃ？ パイプだってタバコの一種じゃないか」
「パイプって、ただ煙をふかして香りを楽しむだけのものでしょ？」
そんな風に考え「なあんだ」と、このページを閉じようとしているあなた、人の話しは最後まで聞くものです。
もちろんパイプもタバコの一種です。
しかしパイプは紙巻きたばこと比べてはるかに依存性が薄いんです。
また、「パイプはただ煙をふかして香りを楽しむだけのもの」というのは間違った通念です。
パイプは紙巻きたばこと同じくらい、ニコチンを体内に摂取します。
それでは具体的に
・どうしてパイプを吸うことでタバコがやめられるのか？
・どのようなプロセスでやめられるのか？
これらのことを説明していきたいと思います。
タバコの依存性の強さの原因はニコチンではない
よくタバコの依存性の原因はニコチンだと言われています。
私もそう思います。
しかし、
依存性の“強さ”の原因は、ニコチンではない
と私は確信しています。
「じゃあ、なんなんだ？」と聞かれたら私は専門家じゃないのでわかりません。
紙巻きたばことパイプの一番大きな違いは、以下のように、ニコチンの体内への摂取経路です。
紙巻きたばこ・・・ニコチンを肺で摂取する
パイプ・・・ニコチンを口腔粘膜で摂取する
そして私にわかっているのは、肺喫煙より口腔喫煙の方が、依存性がはるかに薄い、ということだけです。
「口腔喫煙の方が肺喫煙よりニコチンの摂取量が少ないからではないか？」
と思う方もいるかと思います。
しかしそんなことはありません。
パイプに詰めるタバコの種類にもよりますが、平均的なパイプ煙草３グラムで、紙巻きたばこ10本分のニコチンが体内に吸収されると言われています。
例えばニコニンが最も強い種類でロープ煙草というのがありますが、あれなんか、煙を口にふくんだ瞬間、頭がクラーッとくるくらいです。
なので、パイプはニコチンの量が少ないなんてことはありません。
つまりパイプは、紙巻きたばこに匹敵する量のニコチンをちゃんと摂取できて、依存性だけが無いという、禁煙・節煙をしたい方にとっては全くもって良いとこどりの喫煙方法なのです。
私の体験談その１ – 依存症から抜け出すまで
それではまず簡潔に、私の体験談を語りたいと思います。
きっかけは数年前。
私の妻がパイプを吸い始めたんです。
それで私もそのマネをして、パイプを吸ってみることにしました。
生まれてはじめてパイプを吸ってみて、私は「パイプってこんな美味しいものだったのか！」と一発で気に入りました。
その後しばらくはパイプと紙巻きたばこを並行して吸っていました。
しかしそのうち、いっそパイプだけにしようと思い、紙巻きたばこは買わないように決めました。
さあ、今日の記事はここんところが最大のポイントです。
ニコチンが切れると、タバコを吸わずに、パイプを吸うんです。
しばらくしてまたニコチンが切れると、タバコを吸わずに、パイプを吸う。
これをくりかえしているうちに、１週間くらいでほとんど
紙巻きたばこ → パイプ
への切り替えが完了しちゃったんです。
このプロセスを経ることで、実は私は、
ニコチン中毒から脱出する方法
を、無自覚で実行していたのでした。
この世で最も簡単な禁煙方法！
つまりパイプを禁煙ガムやニコチンパッチの代替として使用するというのが、私が提案する禁煙方法です。
大切なのは、先に書いたように、完全にパイプ喫煙に切り替える、という点です。
パイプを吸っていた時期に、パイプ愛好会のようなところに何度か行ったことがあるんですが、よくいるのが、やってきて、まず紙巻きたばこを一本つけて、それからおもむろにパイプを吸い始める、という人。
ああいうことをやっていたら、もちろんやめられません。
紙巻きたばこをパイプと並行して吸い続けないこと。
完全にパイプ喫煙に切り替えるところがポイントです。
パイプもニコチンを摂取しますから、吸った直後は満足できて、ちゃんとタバコが吸いたくなくなります。
パイプは依存性がほとんど無いに等しいので、切り替えが完了したら、あとは減らし放題、禁煙し放題、という状態になります。
禁煙ガムやニコチンパッチで成功しないのは、それ自体が美味しいものではないからです。
パイプはその魅力がわかれば、それ自体とても美味しいものなので、我慢もせずに、楽しく中毒から抜け出すことが可能なのです。
私はこの世で最も簡単な禁煙方法だと確信しています。
それでは、私が具体的にどうやって禁煙したのか、次の項でお話しします。
私の体験談その２ – 究極の節煙まで
私が禁煙したきっかけは、妻がパイプをやめたことです。
妻は私に「あなたはタバコ吸っていいよ」と言ってくれていました。
しかし、家でタバコを吸おうとパイプに手を伸ばしかけた私は、
「妻が吸わないんだから、わざわざ家を煙臭くすることもないかな・・・」
そう思い、なんとなくパイプを吸わないでおく、ということを何度もくりかえしました。
そのまま結局３ヶ月くらいの期間、私の仕事机の横にパイプがあって、今この瞬間、火をつけさえすればパイプが吸える、という状態で、ずっとパイプを吸わないでいられたのです。
とくに我慢もしませんでしたし、ツラいとも思いませんでした。
それで私は、完全にニコチンの中毒から開放されている自分に気がついたのです。
あれほど何度も禁煙しては失敗する、を繰り返し、「私はもう絶対タバコをやめるのは無理だ」と諦めていたときの自分を思い出すと、その変化に驚きます。
今でもたまに外出したときにパイプを吸うことがありますが、その頻度は半年に１度とか、頻繁でも３ヶ月に１度とか、そのくらいです。
【念のため】何の理由もなくタバコをやめたいと思っている人はいない
なんだ、「けっきょく、やめてないじゃん」とツッコミを入れた人、あなたは少し読解力がありませんね。
私がこの記事で言いたいのは、ニコチン中毒から脱出して、依存症を克服する方法、なのです。
タバコをやめたい、と思っているかたは、必ずその裏に理由があるはずです。
例えば
・健康に対する意識が高まった
・家族がやめてほしいと言っている
・好きな彼女がタバコを吸う人はキライ、と言っている
・長生きしたいと思うようになった
・タバコ代がもったいない
タバコをやめる理由をかかえている人が、我慢をすることなく、ほぼ自由選択に近い気軽さで、タバコをやめられる方法。
それが私がこの記事で提案していることなのです。
私は最初に書いた通り、一生タバコをやめないと心に誓った人間ですし、とくに辞める理由がないので、今でもたまに吸っています。
しかし依存症からは完全に脱しているので、１年でも２年でも、吸わないならそれはそれで平気でいられます。
例えばこの記事を書いている現在でも、最後にタバコを吸ったのはいつだったか覚えていないくらい（少なくとも１ヶ月以上前）という状態です。
もし私にも上記のようなタバコを辞める理由が出来れば、恐らくあっさり辞められるでしょう。
やめたければやめればいいですし、減らしたければ減らせばいいですし、吸い続けたければ吸い続ければいいんです。
それを自由選択で行うことができるようにするまでが、この記事の役割なのです。
禁煙・節煙に役立つパイプに関する豆知識
最後に、パイプを使って禁煙・節煙したい方のために、有益と思われる豆知識を列挙していきますのでぜひ参考にしてください。
パイプ煙草の種類について
パイプはあらゆる喫煙方法のなかで、最もタバコの種類が豊富だと言われています。
国内で発売されている銘柄だけでも300種類以上。
世界を範疇に入れると数千種類に及びます。
（パイプ好きの人はよく海外通販でパイプ煙草を購入しています）
この記事で紹介している禁煙方法はパイプの美味しさがわからないと結局、禁煙ガムや禁煙パッチと同じことになってしまいます。
しかし幸い、パイプ煙草は種類が豊富なので、あなたの気に入る銘柄が見つかる可能性が非常に高いです。
パイプ煙草には大まかに分けて以下の３つの種類が存在します。
・着香系
・バージニア系
・ラタキア系
着香系とは、チョコレートやオレンジやブランデーなど、何かしらの味をつけた煙草の種類になります。
一番ポピュラーな種類になりますが、パイプ好きでこれが一番好き、という人は意外と少ないです。
なので、初心者向けのタバコということになります。
ニコチンは薄めのものが多いです。
バージニア系とは、バージニアという種類の葉っぱのみを使ってブレンドされた煙草になります。
たまにペリックという種類の葉っぱがちょっとだけまじっている場合もあります。
味はほどよい甘みがあり、着香系と違ってタバコ本来の旨味が味わえます。
ニコチンは強めです。
ラタキア系とは、ラタキアという種類の葉っぱが配合されている煙草になります。
ラタキアは独特の薫香があり、人によっては臭いと感じる人もいますが、ハマると病みつきになる美味しさがあります。
実は私も初めて吸ったパイプ煙草がラタキア入りでした。
私にとってパイプの美味しさとは、ラタキアの美味しさだと言っても過言ではありません。
ニコチンはバージニア系ほどではありませんが、やや強めです。
ラタキアは初心者向けではないとも言われますが、個人的にはこれが一番おすすめです。
以上、初めてパイプ煙草を試される方は、着香系・バージニア系・ラタキア系それぞれ１種類づつ買ってみて、試してみることをオススメいたします。
パイプの煙は紙巻きたばこの３分の１
パイプを吸うときに出る煙は、吸い方にもよりますが、普通の紙巻きたばこの３分の１くらいと言われています。
パイプを美味しく味わうコツは「クール＆ドライ」スモーキングだと言われています。
これは、パイプはゆっくり少しづつ吸うことで、あまり煙を熱くせず（クール）、タバコを燃やしたときに出る水分を少なめ（ドライ）にすればするほど、パイプは美味しくなる、ということです。
なので、パイプを美味しく吸おうとすればするほど、煙は少なくなる、ということなのです。
一番の理想は、目に見えないほどの透明な煙を、ティースプーン一杯くらいの量づつ、チビチビとすするように吸う感じ。
煙が少なければ少ないほどパイプは美味しくなり、また体内に摂取されるニコチンの量も少なくなって、ニコチン中毒から脱出するのも早いので、その点でもパイプは理想の禁煙・節煙方法だと言えます。
パイプは何回かに分けて吸っても大丈夫
パイプ喫煙の特徴のひとつとして、何回にも分けて吸える、という点があります。
これはどういうことかというと、一度消えたパイプを、しばらくしてまた火をつけて続きを吸っても、味が落ちないで美味しく吸える、ということです。
例えば同じことを紙巻きたばこや葉巻でやると、味は落ちますし、タールの量も増えてからだによくありません。
しかしパイプはちょっと吸って、しばらく休んで、またちょっと吸う、ということが可能なのです。
パイプに３グラムの煙草を詰めてぶっ続けで吸い続けた場合、だいたい１時間半から２時間くらいの時間がかかります。
これを例えば10分づつ10回に分けて吸う、なんてことができます。
こういう吸い方ができるところも、パイプが機能的に禁煙・節煙に向いている理由のひとつだと言えるでしょう。
ちなみに、
「一度詰めて火をつけたパイプをひと晩置いて次の日に吸ってもいいのか？」
という疑問を持つ方もいるかと思いますが、一応、一般には、ひと晩たったパイプは掃除をして新たに煙草を詰め直す方がいい、と言われています。
しかし、ここだけの話しですが、私は火が消えたパイプ煙草を、そのまま数ヶ月も置きっぱなしにして、ふたたび火を付ける、などという、とんでもない吸い方をしています。
パイプを吸う人からみても「えっ！？」と思われるようなことですが、私は何も問題ありません。
数ヶ月前に途中まで吸ったパイプの続きを吸っても、ぜんぜん美味しいです。
これに関しては自己責任で真似してみてください。
パイプ煙草は安あがりで保存がきく
パイプはタバコの中で、もっともタバコの値段が安く済む喫煙方法です。
また、パイプ煙草は紙巻きたばこみたいにシケらないので、保存がききます。
パイプ煙草は海外通販でまとめ買いすると安いですし、大量に買っても保存がきくので無駄になることがありません。
例えば私の実例を言いますと、私はほとんど吸わないからというのもありますが、だいたい８年前くらいに１万５千円ぶんくらいのパイプ煙草をまとめ買いして、それが現在でもまだ残っています。
ぜんぶ吸い切るのにあと数年はかかりそうです。
「タバコ代を節約したい」という理由で禁煙・節煙をお考えの方にとってパイプは、経済的にも非常に優れた方法だと言えます。
初心者セットがおすすめ
最後に、この記事を読んでパイプを吸ってみようかな、と思われた方には初心者セットみたいなのが売ってますので、それをご紹介しておきます。
Amazon などの通販サイトで「パイプ 初心者セット喫煙」で検索すると、パイプを吸うのに必要な道具一式が数千円単位で売っています。
あとは Google などで「パイプ 吸い方」で検索して、ぜひ試してみてください。
あとがき
我慢もせずに簡単にタバコをやめる方法、いかがでしたでしょうか。
ニコチンの依存症から抜け出したら、あとはあなたの自由意志でどうとでもなります。
タバコをやめるのも自由、
節煙するのも自由。
今までのニコチンに意思をコントロールされていたような日々から抜け出して、自由な禁煙・節煙ライフを楽しんでいただける助けになれば幸いです。
最後にオススメ書籍のご紹介
（出典：amazon）
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