安くて、手軽で、美味い。
そんな三拍子揃ったコーヒーが楽しめる。
マキネッタの紹介記事です。
【序文】ついに辿り着いた! 三拍子揃ったコーヒー抽出方法
私はコーヒーが好きだ。
コーヒーのない人生など考えられない。
当然、ほぼ毎日かならずコーヒーを飲む。
何十年ものあいだ、コーヒーというとバカのひとつ覚えみたいにペーパードリップで淹れていた。
数年前ネルと出会って、「これぞ最高のコーヒー抽出方法だ!」と感動。
手間を惜しまないのなら、ネルで淹れたコーヒーに勝るものはない。
その見解はいまでも変わっていません。
しかし如何せん、ネルは抽出も保管も手間がかかる。
そこで使い出したのがフレンチプレス。
美味いし、手間もそれほどかからない。
しばらくコーヒーはこればかりで淹れていた。
しかしこれもじきに面倒臭くなってきて、
豆から全自動で抽出できるコーヒーメーカーを購入。
味にそれほどこだわらなければこれはこれで・・・。
と、妥協のコーヒー生活を経て、
この度、ついに、発見したのです!
手間もかからず、
金もかからず、
味もかなり最高な、
三拍子揃った抽出方法を!
それがマキネッタで淹れる普通のコーヒーなのです。
「マキネッタ? それってエスプレッソを淹れる器具じゃないの?」
「エスプレッソは好きじゃないからな・・・」
そう思ってこのページを閉じようとしているアナタ、人の話しは最後まで聞くものです。
マキネッタはエスプレッソを淹れる器具、それは固定観念です。
マキネッタで普通のレギュラー・コーヒーを淹れたっていいじゃありませんか。
ってゆうか、淹れられるんです。
ちなみにマキネッタで淹れるコーヒーは綿密にいうとエスプレッソではなく、本場イタリアではモカコーヒーと呼ばれるもので・・・とか、そういう専門的な定義の話しは主旨と外れますので、この記事では横においときます。
マキネッタで普通のコーヒーを淹れるとはどういうことか
ここで今一度、エスプレッソとはどういうコーヒーなのか、ざっくり再確認してみます。
エスプレッソ・・・深煎りで微細に挽いたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾すことで抽出されたコーヒーのこと
(wikpiediaより)
ここの「深煎りで微細に挽いたコーヒー豆」と書いてあるところに注目です。
もうひとつ、こちらの定義もみてください。
エスプレッソ・・・コーヒー粉に高圧蒸気を通していれた濃いコーヒー。
(小学館デジタル大辞泉より)
ここに「濃いコーヒー」と書いてあるところにも注目。
つまりエスプレッソとは、ざっくり言うと、以下の3つの条件が揃って淹れたコーヒーを指すことができる、ということになります。
(1)豆は深煎り
(2)粉は細挽き
(3)濃く淹れる(粉の量を多めにする)
それでは、マキネッタを使って、以下の3つの条件のもとにコーヒーを淹れたらどうなるか?
(1)深煎りではない豆を使用
(2)粉は中挽きか中細挽き
(3)粉の量はドリップと同じ(濃くない)
なんと普通のレギュラー・コーヒーが淹れられてしまんですね。
他の抽出方法と比較すると、ちょうどフレンチプレスで淹れたコーヒーと似たような味になります。
しかもフレンチプレスよりも手間がかからず、短時間で抽出するので雑味のない、至極美味いコーヒーが出来上がるのです。
マキネッタ=エスプレッソを淹れる器具
という固定観念を捨て去れば、マキネッタはこの世で最も簡単に、喫茶店並みの美味いレギュラー・コーヒーが淹れられる唯一の方法、ということになるのです。
【補足情報】挽きたてのコーヒーが味わえる裏情報
コーヒーは挽きたての豆で淹れると美味い、とよく言われます。
しかしちゃんとしたミルは高額だし、安いミルはまず手挽きかプロペラ式。
手挽きは手間がかかるし、プロペラ式は挽きムラがあって微粉が大量に出るので味が落ちる。
ところが・・・ちょっと待ってください。
微粉が出て味が落ちるのは実はドリップのみで、マキネッタはもともとがエスプレッソ用に微細な粉を使って瞬時にコーヒーを抽出する器具なのですから、微粉がまったく悪さをしないのです。
つまり、数千円クラスの激安プロペラ式コーヒーミルを使って、挽きたての美味しいコーヒーが淹れられる環境が整うのです。
マキネッタはこの点でも画期的なコーヒー抽出方法だといえます。
マキネッタで美味い普通のコーヒーを淹れる方法を画像で解説
それでは具体的に、マキネッタで美味しい“普通の”レギュラー・コーヒーを淹れる方法を解説します。
タンクに水を入れる
タンクに水を入れます。
コーヒーミルで豆を挽く
豆から淹れる場合は、コーヒーミルで豆を挽きます。
私が使用しているのはプロペラ式の安いやつ。
マキネッタで淹れるならこれでじゅうぶん。
もちろん挽きたてにこだわらなくても、とにかくマキネッタは雑味が出にくいので、普通に粉で買ってきたコーヒーでもじゅうぶん美味いです。
バスケットに粉を入れる
粉の量はドリップで淹れるときと同じで。
何度か淹れてみて、お好みに合わせて量は調節してください。
マキネッタ上部をセットする
マキネッタの上部をセットします。
マキネッタを火にかける
5分かそこらでコーヒーが出てきます。
コポコポという音がしたら、火を止めます。
カップにそそぐ
実はインスタントコーヒーよりも簡単
上の画像付きの解説を読んで、何か気がついたことありませんか?
そう、実はマキネッタはインスタントコーヒーよりも簡単にコーヒーを淹れられるのです。
具体的にインスタントコーヒーとマキネッタの工程を比較してみましょう。
マキネッタ | インスタント | |
---|---|---|
1 | タンクに水を入れる | ヤカンに水を入れる |
2 | バスケットに粉を入れる | カップに粉を入れる |
3 | マキネッタを火にかける | ヤカンを火にかける |
4 | カップにコーヒーを注ぐ | お湯をカップに注ぐ |
5 | – | スプーンでかきまわす |
上記のように比較してみると一目瞭然。
なんとマキネッタは最後の「スプーンでかきまわす」工程が無いぶん、インスタントよりも簡単にコーヒーが淹れられてしまうのです。
喫茶店クオリティのレギュラー・コーヒーがインスタントよりも簡単に淹れられるなんて、なんと画期的なコーヒー抽出方法なんでしょう。
エスプレッソを淹れて薄めるケースも
人によってはこちらの方が好みの味になる方もいるかと思いますので、一応言及しておきます。
マキネッタで普通のレギュラー・コーヒーを淹れる別の方法として、エスプレッソを淹れて、お湯で薄める、という方法もあります。
私の場合、両方試してみましたが、やはりこの記事で解説した通り、最初から粉の量を少なくして淹れた方が美味いと思いました。
薄めるケースは水の味にも左右されますので、一度両方試してみて好みの方を採用すればいいと思います。
また、薄める方法を採用する場合は、水で薄めた後、よくかき混ぜないと味がやたら淡白になってしまいますので、ご注意ください。
【注意点】大きめのサイズを買うべし
最後に注意点として、購入するマキネッタは大きめのサイズを買うことを推奨します。
基本的にマキネッタはエスプレッソ用なので、淹れられる量がとても少ないのです。
私が持っているマキネッタは9カップ用で、だいたい特大のマグカップ(400ml)一杯分。
普通の大きさのマグカップなら6カップ用くらいでしょうか。
「自分はひとり暮らしだから1カップ用でいいや」と思って購入すると、かなり量が少なくて、本当にエスプレッソを楽しむだけになってしまいますので(前項で紹介した水で薄めるケースを採用する場合はこの限りではありません)、注意が必要です。
それにこの方法は最低でも6カップ以上の特大サイズのマキネッタじゃないとダメだと思います。
なぜかというと、マキネッタはある程度、圧力がかからないとうまくコーヒーが淹れられないので、あまり粉が少なすぎると味が安定しない可能性があるからです。
なので、マキネッタでコーヒーを淹れる場合はほぼ毎回、同じ量しか淹れられないと思ってください。
マキネッタを導入する場合は、毎日自分がコーヒーを淹れる量をしっかり考慮に入れて、ピッタリのサイズを購入することをオススメいたします。
ただし、濃い目に入れて水で薄める方法と使い分けることで、淹れる量に振り幅をもたせることは可能だと思います。
あとがき
以上、マキネッタで普通のレギュラー・コーヒーを楽しむ裏技? みたいなもんを紹介しました。
マキネッタは別名「モカエキスプレス」と呼ばれますが、wikipediaで「モカエキスプレス」のページを見てみると、本場イタリアでマキネッタを販売しているビアレッティ社では、マキネッタは「エスプレッソ・メーカー」ではなく普通に「コーヒー・メーカー」として販売しているそうです。
この点を鑑みても、マキネッタはエスプレッソを煎れる器具だというのは固定観念であることがわかると思います。
ぜひ参考にしてくだされば幸いです。
最後に、改めて私が使用している器具をご紹介します。
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